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小豆のおやつは江戸時代のファストフード イマドキ女子は「糖質をおさえたようかん」を!

「おやつ」の語源をさぐると、江戸時代、「八ツ」どきに食べる間食のことをそう呼ぶようになったのだそうです。八ツどきとは午後2時。かつての食事は1日に朝夕2回でしたが、江戸の街を築いた江戸っ子たちは一日の重労働をこなすために、間食でエネルギーを補給することが必要でした。身体のエネルギーになるのは炭水化物。江戸っ子たちは米からつくられる餅や団子のほか、大福や金鍔(きんつば)など小豆餡のおやつを八ツどきに食べていたのだそうです。

 

八ツどきにお腹いっぱいになっては午後からの仕事に支障をきたすというもの。さっと食べられて腹八分目というのが、江戸っ子のおやつスタイルでした。東京・日本橋で創業200年を数える榮太樓總本鋪のはじまりも、小豆餡を薄い小麦粉の皮で包んで焼いた金鍔の屋台。日本橋の魚河岸に集まる軽子たちが力仕事の合間に買い求め、手軽でおいしいと大好評だったそうです。ちなみに同じく小豆からつくられる羊羹は、屋台からファストフード感覚で買うものではなく、きちんとしたお店で購入して黒文字(和菓子を食べるときの楊枝)を使っていただく、ちょっぴりフォーマルなおやつだったのだとか。
実はこの羊羹、江戸時代にとある大きな「革命」が起きました。羊羹はもともと、小豆餡に小麦粉などの粉をつなぎにして蒸してつくっていました。ところが江戸時代の中ごろに、粉のかわりに寒天を入れて固める煉り羊羹が生まれました。また寒天によって餡を固める方法を発見したことで、それまで柔らかくてまとまらなかった餡にさまざまな細工が施せるようになりました。煉り羊羹の誕生は、その後の和菓子界に大きな影響を与えることになったと言われています。

 

さらに羊羹のもうひとつの「革命」と呼びたいのが「糖質をおさえたようかん」の誕生です。江戸時代ほどの激しい労働を必要としない現代にほしいのは、エネルギー補給としてのおやつではなく、仕事の合間にホッとするときにたべたい甘いおやつ。そんな思いを込めて2017年、平成の世に送り出したのが、これまでの羊羹よりも糖質の約半分※をカットした「糖質をおさえたようかん」。昔はかしこまったシーンで親しまれていた羊羹が、時を経てもっと気軽&手軽に食べられるおやつとして生まれ変わりました。

 

※日本食品標準成分表2015 練りようかんと比べて糖質49%カット

 

羊羹の主な原料である小豆には、食物繊維やポリフェノールといった、身体にうれしい栄養成分がいっぱい詰まっています。「糖質をおさえたようかん」は気になる糖質を控えめにした、現代人のための美味しい羊羹。パッケージを開ければ片手で食べられる、ハンディタイプのおやつだから、パソコン仕事の合間にさっと休憩するのにもぴったりです。

 

「糖質をおさえた ようかん(羊羹)」はこちら

(参考資料)
『和菓子噺』(藪光生著/キクロス出版)
『小豆の力』(加藤淳著/キクロス出版)
『江戸っ子菓子屋のおつまみ話』(細田安兵衛/慶応義塾大学出版会)