和菓子屋ならではの本格的な味わい

榮太樓總本鋪の本店に併設された喫茶室は、
古くから江戸散策の休憩所として親しまれてきました。
当時、喫茶室で多くの人の目当てとなっていたのが
「あんみつ」です。そこで、私たちは考えました。
「出来立てのおいしさを全部このまま
持ち帰って
皆様に楽しんでいただくことは
できないだろうか」と。

そんな思いから商品の開発が始まりました。

試行錯誤を繰り返し、
「みつ豆」「あんみつ」が完成

硬すぎず、柔らかすぎず、歯を入れるとほろほろと崩れる寒天の食感、ごろっと入った食べ応えのあるフルーツ、和菓子屋ならではの上質なこし餡。そして何より、これらの具材の味をより引き立たせ、全体をまろやかにまとめ上げる「黒みつ」の存在。
この味わいが完成するまで、何年もの間研究と試作、分析を繰り返しました。そしてようやく思い描いた「みつ豆」と「あんみつ」が完成したのです。

鮮度を保つ工夫が
随所に施された6号缶

ストックしやすく、長期保存が可能な缶入りの商品。賞味期限の1年半という期間中、餡やみつの風味が失われないことや、寒天のプリっとした食感や美しい形を保つことなど、いかに出来立ての状態でお届けできるかを軸に開発。素材の味だけでなく、黒みつと餡を別添にしたり、防湿性に優れたアルミ箔のフィルムを使って鮮度を保つなど、ひと缶の中に和菓子屋の職人によるおいしさへのこだわりがぎゅっと詰まっています

6号缶は5種の豊富な
バリエーションを用意

厳選した沖縄県産黒糖のコクを堪能できる「あんみつ黒みつ」、辻利一本店の高い香りの抹茶を使った「あんみつ抹茶みつ」、本格派みつ豆が家庭でいただける「みつ豆黒みつ」、まろやかですっきりとした甘さの白みつを使った「みつ豆白みつ」、苺みつと寒天やフルーツとのハーモニーが楽しい「みつ豆苺みつ」の5種を用意しています。他にもプラカップ入りに仕立てたフレッシュあんみつやオリジナル贈答用の詰め合わせもあり、全9種のラインナップです。

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素材ひとつひとつへのこだわり

「さらっとしているのに濃厚な黒みつが美味」「榮太樓の寒天の風味は別格」「こし餡がたっぷり入っていて満足度が高い」
…みつ豆は50年、あんみつは40年に渡ってロングセラーとしてお客様から愛され続け、こんなにうれしいお声をたくさんいただいています。

黒みつのこだわり

厳選した黒糖

昭和40年代、本島での黒糖が入手困難になった時期に、榮太樓の職人は沖縄の離島へと飛び立ち、移住しました。そして現地で長い時間をかけてさまざまな島の黒糖を調査し吟味した結果、榮太樓の黒みつにぴったりの小浜島、西表島の黒糖を原材料にすることに。厳選した黒糖は、豊かな風味とまろやかさをもつ、コク深い黒みつに仕立てています。

寒天のこだわり

秘伝のレシピによる
自慢の味わい

生寒天の食感を再現するために、職人が約2年かけて開発しました。さまざまな⁨⁩⁨⁩⁨⁩産地の海藻をブレンドし、風味が劣化しない殺菌法を研究し、秘伝のレシピを完成させました。出来上がった寒天は、パシッと角のたった美しい外観、プリッとした食感、歯を入れた瞬間にほろほろと崩れ出す口どけが自慢の一品です。

こし餡のこだわり

和菓子屋の真髄!

北海道産の小豆をふんだんに使って仕上げたこし餡。上質な素材を使って、温度や湿度の変化に応じて作り方を調整するなど、職人が手間を惜しまず丁寧になめらかに練り上げた深い味わいが特徴。30gというボリュームたっぷりの餡をご家庭で楽しんでもらいたいという思いも老舗和菓子屋としてのこだわりです。

長年愛される
「あんみつ」・「みつ豆」の歴史

発売はいつ? 完成までにはどんな壁が?

榮太樓總本鋪にある「あんみつ」の味を家でも楽しんでほしいと、開発が始まったのは1966年、昭和41年のことでした。既製缶のあんみつとは違う、まだ世の中にない新しい価値をもった商品を生み出すには課題が山積みでした。 たとえば、フルーツや寒天、豆などが一緒に詰められることですべてが同じ味なってしまうこと、殺菌の必要性から寒天がどうしても硬くなり過ぎてしまうこと、さらには他の具材と一緒に餡の入った小袋を入れると取り出す際に手がベトついてしまうことなど…etc.

これらの問題を解決し、出来立てのあんみつの味を再現するための最大のポイントは、「具材とみつの分離」でした。

画期的な「缶入りみつ豆」誕生の開発秘話

「具材と蜜を分離」し、まろやかな黒みつを最後にかけることで、具材それぞれのおいしさはさらに引き出され、全体が調和されます。 職人たちは、鮮度を保つ缶そのものの開発から行い、長期保存による老化や軟化しにくい寒天の研究、具材を包み込む深くまろやかな蜜の製造など多くの壁を乗り越えていきました。

そして、開発から2年経った1968年、ようやく「缶入りみつ豆」が完成。喫茶室の出来立てのあんみつをそのまま“缶”に“入”れたような味わい。私たちが「缶詰」ではなく、「缶入り」と呼んでいるのもそんな思いの表れです。

テレビCMのヒットで
榮太樓「みつ豆」の知名度も上昇

百貨店が全国に展開されていくのと同時に、榮太樓の名も全国に浸透していきました。その認知度をさらに加速させたのは、1974年から開始した「みつ豆」のTVCMです。ひょっとしたら覚えている人もいらっしゃるでしょうか…?軽快な「は〜い、えいたろうです」のフレーズを。この耳馴染みのいいフレーズが、榮太樓が掲げた“美味なるものの大衆化”をぐんと後押し、知名度が広がった1978年、「あんみつ」が仲間入りしたのです。

商品パッケージの遷移

「あんみつ」「みつ豆」の初期のデザインは、寒天やフルーツなどの具材がまるでガラスの容器に入っているように見えるもの。「お客様が手に取った時にパッと中身がわかるようなパッケージにしたい。それはきっと購入するときのワクワク感や安心感にもつながるはず」その思いが、発売以来ずっと続くデザインコンセプトです。

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