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戸原先生との意見交換会 | NEWS

2025/03/31その他

戸原先生との意見交換会

榮太樓總本鋪には「からだにえいたろう」というブランドがあります。コンセプトは、からだとこころを思いやるお菓子。昨年には、「梅ぼ志飴」の味をそのままにとろみ飴に仕立てた「とろみ梅ぼ志飴」を発売しました。硬い飴を食べるのが不安な方にお試しいただきたい商品です。からだにえいたろうは榮太樓總本鋪のお菓子の味を老若男女、多くの方に楽しんでいただけるよう健康に気を遣ったお菓子の開発に取り組んでいます。今回東京科学大学の戸原先生にお会いできるということで弊社代表との懇談の場に私広報部も参加させてもらいました。

 

 

嚥下(えんげ)という言葉があります。「とろみ飴」開発のそもそものきっかけにもなった言葉ですが、まずはその嚥下に関わる「嚥下障害」とは何かを教えていただきました。

 

戸:嚥下とは口の中の物を飲み込んで食道から胃へと送り込む動作ですが、これが、加齢や病気などによってうまくできない状態になることがあります。ひとことで言ってしまうとこれが嚥下障害です。

 

細:ゴクンとできない? 残っちゃうんですか?

 

戸:飲む力が弱くて全部飲みきれないみたいな感じですね。食道が閉じているような。のどの空間が絞られて食道が開くというときに、どっちの動きも中途半端だと途中で物がひっかかってしまいます。

 

 

細:スティックタイプの「ひとくち水羊羹」という商品があって、柔らかくて食べやすいと思っているのですが、この前お会いした人が「上あごにくっついちゃって食べにくい」とおっしゃられたのです。すべての人が同じようにおいしいと感じるものを作るというのは難しいものだなと改めて感じました。ところで、今は柔らかい食品が多くなっているように思います。キーワードも「トロトロ」とか「フワフワ」とか。いかにも噛まなくて良いんだろうな、というような。

 

戸:ありますね(笑)。ただし柔らかいものでも、柔らかさの中にさらに柔らかいところがあったりほんの少しだけ硬めのところがあったり。そういう違いがあるのが大事な気がします。

 

細:お豆腐だって醤油がかかっている部分とかかっていない部分があるとそれだけでも違いがありますもんね。

 

戸:そうです。食感もそうだし味も薄いところがあったり、濃いところがあったりする。そういう強弱があると良いなと思います。多少硬いように見えても、(歯ごたえとして)簡単に割れるようなら良いですし、唾液とまざれば溶けやすいというもの。そういうものならわりといけるんですよ。

 

細:具体的にあげるとどんな食べ物なんでしょうか。

 

戸:そうですね。天ぷらなんかは良いですね。ペーストっぽいものが多いじゃないですか、病院食って。身体には良いんですけど毎日そればかりになっちゃうとあんまり喜ばれないですよね(笑)。そういうときに「じゃあ今度は天ぷらを食べてみましょう」って。柔らかい白身魚の天ぷらとか。

 

細:へーー。面白い。天ぷらですか(笑)。

 

戸:食への意欲が無くなってしまわないように、段階的に「またあれを食べたい」と思わせるようにしたい。で、これを食べたら次はこれというように。おやつでもそうなのですが、「もうちょい良くなったらあのお菓子を食べてみよう」と。そういった食への意欲は大事です。

 

細:先ほどの食感の差ということにもなりますけど、榮太樓はとくに潰(つぶ)し餡にこだわりがあり(小豆の皮を残したまま仕上げる「潰し餡」。小豆の皮を取り除いた「こし餡」)。小豆の皮にも味があり、それを残している潰し餡には独特の風味があります。金鍔には潰し餡が良い。こし餡にすると食べている途中で飽きちゃうんですよ(笑)。

 

戸:ははは(笑)。

 

細:ところで、食事をしているときに食べ物を飲み込みやすくする飲み物などはあるのでしょうか。

 

戸:炭酸飲料なんかは良いですね。刺激があるので、飲む速度が速くなります。

 

細:炭酸ですか、なるほど。他にのどのトレーニングというか、「カラオケが良い」なんてことも言われたりしますよね。

 

戸:ええ、良いんじゃないでしょうか。

 

細:声を出すことは良いのでしょうね。それと笑ったりすることも。

 

戸:訪問診療が多いんですが、一芸を見せたりするんですよ。

 

細:えっ、一発芸ですか!? 先生が?

 

戸:いえいえ、私は後ろで見ているんですが。後輩がやります(笑)。何年もやっているんです。それで、その芸を見せていたグループと見せたことがないグループがあり、二つを比べてみると差があったのです。

 

細:へーー。笑いは身体に良い影響を与えるというようなことを聞きますけど。あれですね。

 

戸:笑。そうですねえ。

 

 

戸原先生、今回はありがとうございました。

医療の最前線でご活躍されている専門家のお話しはたいへん貴重なものです。今後のからだにえいたろうブランドの商品開発にも役立つアイデアの種が詰まった学びの多い時間であったと思います。

 

最後に、商品企画部部長のコメントを紹介します。

「榮太樓には『和菓子でできる社会貢献』というスローガンがあります。安心安全で質の高い商品を作っていくこと。からだにえいたろうブランドであれば、さらに健康というキーワードも追加されます。自然や社会、そして、さまざまな人にやさしい商品を作っていこうというのは難易度は高いですがこれからの時代にはやはり必要なことだと思います。そのためにも外部の情報、専門家の知見も得ていかなければならないと思います。今回の有意義な時間を商品開発のヒントにしていきたいと考えております。戸原先生に心より感謝申し上げます」

 

広報部

 

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