2025/06/19その他
<生産者との取組み>秋田県産「白神よもぎ」収穫(6月5日)
秋田県産「白神よもぎ」(秋田県山本郡)
昨年より秋田県の生産地を訪れ白神山地の麓で採れた「白神よもぎ」を使ったお菓子づくりの取り組みを開始しました。今回は昨年に続き二回目の訪問となります。
▶昨年の訪問レポートはこちら https://www.eitaro.com/news/other/20240720/2116/
毎年2月より期間限定販売として「草餅」を発売しています。これまでは「草餅」という商品名で販売しておりましたが、せっかく生産地がはっきりしているブランドよもぎを使うこだわりとして、商品名を改めて「白神よもぎ餅」として新装発売しました。これまでのよもぎと比べ色も濃く、本来のよもぎの風味が味わえる一品です。
そのこだわりの「白神よもぎ」は1993年(平成5)12月に屋久島とならんで日本で初めて世界自然遺産に登録された白神山地に自生する野趣あふれるよもぎです。今回よもぎ摘みを体験させていただいた場所は秋田県山本郡にある畑の一角。田んぼ三枚~四枚分くらいの畑に見渡す限りよもぎが自生、とても良い香りが漂っていました。実際に私たちも貴重なよもぎ摘みを体験させていただきました。
よもぎを摘む時期は5月~6月頃が最適といいます。その理由は若くて柔らかい新芽の時期だから。朝露が滴る朝早い時間から午前中にかけて作業を行います。
摘むポイントとしては2点、一つ目は葉先から15~20㎝の部分を摘みます。二つ目は茎の色が赤くなく緑のものを選びます。気をつける点は以上です。
茎が赤いものは葉に繊維が多く硬い、そして処理した際に色が悪いそう。一方、茎が緑で葉裏が白いものは柔らかくよもぎ本来の美味しさが味わえ、色も最良のようです。
以上に気をつけ、3時間ほどのよもぎ摘み作業開始です。よもぎは機械で刈れないためすべてが手摘み作業。自生している場所は地面に近い低いところから高いものだと1mほどまで様々です。実体験を通して農家のみなさんの大変さを痛感しました。
ここからはよもぎ摘み作業の状況を写真とともに紹介いたします。
▲当日の天気は曇りのち雨。気温15℃以下と肌寒く、特に風がつめたく感じました
▲葉先から15㎝ほどの部分から摘みます。葉裏はこのように白いものが最良とのこと
▲摘んだよもぎは大袋に次々と入れていきます。あまり長時間放置するとよもぎ同士の摩擦で蒸れて発酵してしまい使えないこともあるそう
▲よもぎは同地域にある農畜産物処理加工センターへ持ち込まれます
▲持ち込まれたよもぎはカゴに移され30㎏単位で計量して分けられます。この日の持込総量は約53㎏ほど
▲まずよもぎは流水で洗浄、選別されたあとアク抜きします。1セット60㎏の量を約3分じっくりと浸します
▲アク抜き、脱水されたよもぎは最終的に3㎏の袋に入れてパックし冷凍保管されます
摘むところから、加工まで一連の流れを作業、見学させていただきました。すべてが手作業によるもので、限られた人の手によって製品化されています。あちこちの畑によもぎは多く自生していますが、年々摘む人が減っているところが悩みの種だそう。しかし今年は情報誌でよもぎ摘みの募集をかけたせいか、例年よりも気になる人が多いと聞きました。大変な作業ではありますが、貴重な「白神よもぎ」を絶やさないよう、これからも摘み手が増えてくれることを願います。
▲日の本穀粉株式会社、株式会社舘山、榮太樓メンバーで記念写真
今回アテンドしてくださった日の本穀粉、舘山の皆さまとも昨年以上に作業を通じて関係性を深めることができました。この美味しい「白神よもぎ」をもっと多くのお客様に伝えていきたいと思います。
今後は「さくら大福」「柏餅」「西河岸大福」などにも順次切り替えていきますのでどうぞお楽しみに。
広報部