2025/06/25その他
<生産者との取組み>秋田県産「赤ささげ」種まき(6月6日)
秋田県産「赤ささげ」(秋田県山本郡三種町)
国産ささげは現在非常に稀少な原料です。当社の甘名納糖や御赤飯は昔から国産ささげを使うこだわりを持っており、年々原料の手配には苦労しています。秋田市にある鈴和商店様を紹介いただき繋がりを持つことができ、昨年現地を訪問させていただきました。今回は昨年に続き二回目の訪問、種まきから体験させていただきました。
▶昨年の訪問レポートはこちら https://www.eitaro.com/news/other/20240720/2116/
秋田県ささげについて鈴和商店の鈴木昌幸社長にお話を伺いました。
「秋田県産のささげは15年前はゼロだったものを開拓して12年前に赤ささげを研究しました。はじめの2年は品種改良研究などを行って、ようやく3年目から本格的に栽培を始めました。どんどん減っていく稀少な豆ですが、使ってくれる人がいる限り私たちは作り続けていきたい。」
今では赤ささげは秋田県内で農家、個人を合わせて50人ほどで栽培をし、少しずつ量も増えています。しかし最大の課題はやはり農業の若返り化、どの作物においてもこの課題は避けては通れないテーマなのだとお話を伺い強く感じました。昨年訪問した際に当社の国産ささげに対する切なる思いが生産者に届き、今年は昨年の栽培面積を倍に拡張してくれました。「ここは全部榮太樓さん専用の赤ささげ畑です。どれくらい穫れるか楽しみだなぁ、ここに専用の看板立てておきますよ!」と鈴木社長が満面の笑みで話してくれます。
ここからは私たちの手で赤ささげの種まきを行った様子を写真とともにご説明します。
▲畑にとって草取りは欠かせません。昨年はすべて手刈りでしたが今年からトラクターが通れるスペースを間引きし、作業軽減に繋げたそうです
▲畑の畝(うね)に被せられた黒マルチシートに60センチ間隔で測り一つ一つ手作業で穴をあけていきます
▲赤ささげの種をあけた穴に埋めて土を上からかぶせます。約2週間で発芽するそうです
▲この黒いシートは黒マルチシートと言い光を通さず雑草の抑制効果があるほか、アブラムシなどの害虫から作物を守る役割があるそうです
▲畑の畝にある株穴は約2,000。2mほどの竹の棒を手作業で刺します。発芽した弦はまっすぐ竹に巻きついていきます
▲今回集っていただいた三種町地域おこし協力隊のみなさま、鈴和商店様、日の本穀粉様、舘山様、榮太樓メンバーと。
ささげの収穫は8月~9月頃。晴れの日が多いとよく育ち、気温が高ければ高いほど良いといいます。三種町の土壌は作物にとても適しているそうで、どのくらいのささげが実るかとても楽しみです。
今回協力してくれた地域おこし協力隊の中には今年入隊した若き期待のエース竹内大さん。興味があった農業を学ぶため秋田大学へ入学。秋田県の自然や文化、人に惹かれた大阪生まれの彼は大学卒業を機に秋田定住を希望し地域おこし協力隊に入隊したそう。これからの農業を牽引する存在となって欲しいですね。
秋田で穫れたささげは当社の御赤飯や甘名納糖の原料となっていきます。生産者の方々と一緒に手を取りながら来年も、その先も貴重なささげが育つ過程をみていきたいと思います。
今回種まきにご参加いただいた皆様、取材に対応してくださった鈴木社長、三種町地域おこし協力隊のみなさま、ありがとうございました。
広報部